最終解?!インデックス投資と高配当株投資 10年の比較
一般人にも再現性が高い投資法として人気のインデックス投資と高配当株投資。ふたつのメリット、デメリットの考え方は人それぞれだと思いますが実際どうなのか?
過去10年間、両投資法に毎月積立投資をすると結果はどうなるのか?ずっと気になっていた疑問を調べてみました。
前提
- 比較対象は、インデックス投資はS&P500(10年前に発売されていた「iシェアーズ 米国株式(S&P500)インデックス・ファンド」)、高配当株投資は、長期株式投資さんの17銘柄と配当太郎さんの15銘柄から重複した8銘柄(三菱UFJFG、三井住友FG、三菱商事、伊藤忠、東京海上、NTT、KDDI、JT、ちょっとセクター偏ってますが)。
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- 期間は、2013年9月から2023年8月までの10年間。
- インデックス投資はS&P500を月初に10,000円購入。初月のみiシェアーズが設定された9月6日購入とします。
- 高配当株投資も各銘柄ともに月初に10,000円購入。1株から買えるものとし、各銘柄10,000円で買える最大株数を購入し、残金は翌月に繰越して投資金に追加します。配当金は入金された翌月の投資金に組み込み再投資します。株式分割があった銘柄は修整株価を用いて計算しています。
- 手数料、税金は考慮していません。高配当株はSBI証券のS株、楽天証券のミニ株などをNISAで運用するイメージです。
- 私めがEXCELで計算したものですので正確さにかけるかもしれません。また、前提条件に疑問を感じる方もおられると思いますがご容赦を。数字のお遊びとしてご覧ください。
- あくでも過去の一定期間を切り取った数字で将来の購入方法をおすすめするものではありません。
結果
高配当8銘柄の平均値とS&P500を比較したのが下のグラフです。ひょっとしてこうなるのではとは思っていたのですが、ほぼ同じでした。めちゃくちゃ面白くないですか?
前半同じように推移しているのが2018年頃から日本高配当株が劣後。コロナショックで同水準に近くなるもののS&P500の回復の速さが読み取れます。そして直近、米国金利高に伴う株価低迷に反し、バフェットさんの影響か商社株が好調で日本高配当株が抜き返しています。
このグラフをどう読み取るのかは人それぞれだと思いますが、キャピタルゲイン=インデックス投資ということではないとは言えそうです。
高配当株については、購入時の配当利回りを気にせずに毎月積み立てるとS&P500とこの期間では同じパフォーマンスが得られています。インデックス同様JUST KEEP BUYINGですね。銘柄選定のリスクがあるので、結果が同じならインデックス投資という考え方もできます。分散こそがインデックスのメリットですから。
一方S&P500のインデックス投資は長期にわたり日本高配当株に負けている期間はなく、この期間内の約半分で日本高配当株を上回っています。下落するときにドンと落ちるリスクを取れるかどうかでしょうか。
配当金を使うことに高配当株の意味があるんだというのであれば、インデックスを毎年4%ずつ切崩せば同じことなので理由になりません。どっちもいいというのが結論かなと思いました。
実は高配当株投資の成績の方がずっと良ければ公開せずに黙ってほくそ笑むつもりだったのですが、世界の経済はつながっていました。
将来のことはわかりませんが、参考資料となれば幸いです。
近いうちに今回採用した日本の高配当株がそれぞれどうだったかをご報告したいと思います。結構違います。